日々の仕事


2019年、あけましておめでとうございます。

昨年も多くのお客様よりご依頼をいただけまして、

本当にありがとうございました。

お客様にご満足いただけるように

本年も変わらず修理に励んでまいります。

まずいことにブログの更新がホントに年一回に

なっています(^^;)

このブログをシェアしている宮越写真機修理店

Facebookページからは事あるごとに

「新しい記事を投稿しましょう!」

と通知が届いたり、

時には「宮越さんてやってるの?」

とまでお聞きすることもあります。

とてもよろしくありません(笑)

実際には深夜まで修理作業をしている毎日なのですが(^^;A

結局一年ぶりの投稿ですので、

一眼レフの総合整備を例にお客様よりお預かりしたカメラへ

どのような修理をさせて頂いているのか書きたいと思います。

ご依頼いただいたカメラは修理作業に入る前に

依頼主様からのお問い合わせ内容やご指摘いただいている

故障箇所を含めてカメラの状態の検査と計測を行います。

ミラーがアップしたまま不動など、動いていない状態も

さることながら、たとえ作動しているカメラでもその多くは

御世辞にも良好とは言えない計測結果が出て来ます。

シャッター速度の不良や幕速のズレに始まり、高速側が

全く開いていないことも珍しくありません。

作業に着手して先ずはカメラの「素」の洗い出しをします。

経年の汚れや劣化したモルトを除去しつつ分解を進め

シャッター機構部や不具合箇所にアクセス出来るようにします。

幕速の乱れや不具合につながっている幕軸の粘り汚れや固着等を解消し、

その後必要箇所に適切な注油を施していきます。

動きの悪かった部分を解消し機械的に本来の作動状態に戻していく訳ですが

この状態でカメラを計測をするともちろん改善している物もありますが

作業前の測定よりシャッター速度・幕速などのズレが大きくなっている

場合もあります。

カメラの調整はその調整個所を知っていれば誰にでも可能とも言えます。

シャッターの動きが悪いのならば幕のテンションを強めていくことで

カメラが動き出すこともあるでしょうし、テレビがブラウン管だった時代には

走査線を利用して幕の動きを見ることも修理好きの方の間で行われていました。

また、新品が販売されていた当時などでは経年劣化とまでは言えない

カメラの変化へ微調整で対応していただろう事は間違ったメンテナンスではありません。

分解歴のあるカメラの中にはそう言った積み重ねが多く見られます。

数十年経った現在では同じ対応はもう出来ません。

本来の原因は原因として取り除かなければカメラは正常には動かず、

また本来の作動に近づくことで積年の調整が暴れ出すのが測定結果の悪化です。

理想的には経年で弱った分に僅かな調整を掛けて状態を戻せれば一番ですが、

時には幕速を整えスローの掛かりや高速タイミング、幕ブレーキの調整まで

フルコースで構築していくこともあります。

物としての古さは隠し切れません。

重ねられた調整や強められていたテンションを取り除けた副産物として

巻き上げレバーが軽くなるなど依頼主様が実感していただける場合もあります。

カメラ内部の修理状態をお客様に直接見ていただくことは難しいですが、

操作感覚などが向上した場合には修理する側も嬉しい変化です。

逆に、巻き上げが重いからと言って潤滑を良くすれば解決かと言えないのも、

またはその解消の有無、原因も複雑に絡んでいるとご想像いただけると思います。

機械的な修理が終わったら露出計や電子制御の修理及び調整へ取り掛かって行きます。

各照度に対して露光状態が誤差の範囲内かを計測しつつ微調整していきます。

カメラの電源電圧の調整ももちろんです。

内臓露出計やAEが実装されたカメラは、その配線や基板が機械部分を覆っていて、

僅かな隙間にフレキシブル基板が何層にも重なったカメラもあります。

こう言ったカメラではマットやリストバンドからアースを取っての作業になります。

また、静電気はレンズ清掃の際にも影響があり、僅かですが微細なチリの除去につながる

こともあります。息が詰りますね(笑)

最後に改めて確認の計測や測定を行い修理は完了します。

日々の作業の一部ですが、フィルムカメラ修理がどんな風に

進められているのか覗き見て頂けましたら幸いです。

文章を書いていて一台修理が終わった気分なのに

実際には何も進んでいないので(笑)気を取り直して作業に戻ります。

本年もどうぞ良い写真がお撮りいただけますように。

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