フィルムで撮る「失敗」
普段写真を撮っている方からも
「フィルムカメラはちょっと敷居が高い」とか
「難しそうだからデジタルの方がイイ」、
なんて言葉はよく聞きます。
何かきっかけが無ければデジタルを選ぶのは自然なことだと思います。
背面液晶で直ぐに写真を確認できて、数百枚は軽く撮れて、いらない写真は直ぐに消せる。
フィルムカメラを不便に思うのも当然です。
現像やプリントをするまで撮った写真を見ることが出来ないのは怖いかもしれません。
36枚撮りのフィルムの中身が失敗だらけだったら・・・
デジタルなら失敗もその場で直ぐに確認できますしね!
失敗は消してもう一度撮る。
フィルムカメラには出来ない便利さですが、
失敗も残ってしまうのが実はフィルムカメラの二次的に優れたところです。
その失敗した写真はより強い思い出となって月日が経つほど貴重になります。
「お父さんの写真、ブレてばっかり(笑)」
「これ、わたしだけ目つむってる(笑)」
「あの場所、こんなんじゃないくらいキレイだったんだよ!」
そんな会話を未来に秘めているのが「失敗写真」です。
絵はがきのように綺麗な写真は共感を得られるかも知れませんが、
思い出を共有するには役不足です。
そしてそんな写真を残せるのもあなたしかいません。
カメラマンが撮った記念写真よりも、誰よりも
その写真には撮っていたあなた自身もしっかりと写っているじゃないですか。
修理人としてはより良く写真が撮れるように修理します。
ですから、使うあなたはどうぞ気楽に構えずに肩の力を抜き切って。
手ぶれする位にね!

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